バカンス 2008/08/29__22:29

オーストラリアの料理雑誌をパラパラ眺めていたら、
夏のバカンス広告がいっぱい載っている。


☆イタリアのヴィラの休日。
☆タスカニーへの招待。
☆プロバンスの家、貸します。
☆あなたのパリの家。
☆フランスの田舎の別荘。

☆アフリカ、サファリへ。
☆１８日間　黒海行きクルージング。
☆ヨットチャーターいたします。
☆アラビアの宝石、オマーンへ。

などなどそんな見出し記事。

眺めるだけでも楽しい。
日本ではあまり企画されないエリアへの広告なのだもの。

今夏、心に決めた事。

上げ膳据え膳でなくてもいいっ。
私がいつも同様家族のお世話係でもかまわないっ。

来年はお宿ではなく、別荘を借りて
もっとのんびりとした滞在にしようと。

歩きたい場所は数え切れないほど

霧が峰で夜明けを待って
空の色が刻々と変わっていくのを見たり、

八島湿原の、夕暮れ時。
夕焼けで黄金色に光り輝いて、
日の入りとともに薄紫、青へとグラデーションしていくのを見たり。

八千穂高原の、緑と白と青の、白樺林の中にいると、
自分が透明なってしまうような気分にさえなる。

ねっころがって星を見たり。

温泉もいろいろ入りたい。

友達にも会いたい。

お蕎麦もいろいろ廻りたい。
高級お蕎麦なんかではなくて、
唐沢蕎麦集落エリアのような、
まるで親戚のお家に遊びに行って出てくるような
素朴な、本来のお蕎麦らしい、お蕎麦。
そういうところをいっぱい。

蔵元もいろいろ行きたい。（小声）

起きてから眠るまで、樹の匂い土の匂い、
の中で過ごしていると、
夜が更けて、森が深呼吸し始めるのがわかるの。
匂いが濃くなっていく。

何日滞在しても足りないくらいだけれど、
例えわずか数日間でもこうやってのんびりできたら
よし、また一年がんばろう！とチカラがわいてきそうよ。
本音を言うと、春夏秋冬、全てのシーズンに１回づつ、
そんな一週間の休暇があったらいいのにな、なんて思うのだけど。



☆☆☆

５月から、６，７，８月って、本当に忙しかった。
忙しかったけれど、その忙しい中に、
その特別な忙しさ以外の、いつもの日常も当然あり、
私だけのいろんな事もありました。

書き留めておけないうちに、すっと、
時間は過ぎていってしまった。
まるで特急列車からの眺めのようで、あっという間に
１日１日は遠くなってしまうけれど、
でも今、ゆっくり過ごしているとディティールを思い出すよ。
うれしかったり、ありがとうと思ったり。
もちろんその時も気持ちを飛ばし、
今もまた改めて、飛ばし。

「おばあさんになったら、もうイヤになるほどつるもうね。」
高校時代の仲良し、弘子。

「元気？こちらにはもうきっと来ないと思うけど、
　こっちから行くわ。」
　斜め上の元ご近所、美人妻浩子さん。

「また実家に帰る時は連絡するからね。」
　オツトメ時代の親友浩子ちゃん。

「お元気ですか？一昨日宇部より戻りました。
今夏は遊び過ぎです。。。また落ち着いたら会いましょう。」
横浜の博子さん。


私の友達には、不思議なほど、ひろこさんが多い。
８月の終わり、同じ日に偶然にも
４人のひろこさんから届いたメール。
やりとりしつつ、彼女達と初めて出会った時期や
過ごしてきた時間の事、などなどにも思いが飛ぶ。

前の晩、夢に出て来た芳美さんに夢を見たよ、
と携帯からメールを打ったら即、レスが来た。

「夢を見たって？！メールしようと思ってたところで
びっくりだよ」

６月に一時帰国して、池波正太郎をごっそり買い込んだという
芳美さん。
芳美さんとの縁は不思議。
何故だろう。近所だった時期はとても短いのに、
そう、ただのわずか数ヶ月のご近所だったのに。
なんだかすごく気が合って、そしてなぜかお互いに
お互いのこういうものです、みたいな話を
したことがない。
そういう個人情報なぞなくてもそれでお互い全くかまわなくて、
なのに、普通の人には話さない深い内容の事も、話す。
そのうちに、彼女はデンバーへ。
私はこっちへ。

今でもお互いにお互いのバックをよく知らない
それで全然かまわないって思ってる。
（私は。そして多分彼女も。）
あははっ！

☆☆☆

友人との関係って、友達の数だけみんな違う。
でも大事と思う友達には、全部共通していることがある。
快適、と感じる距離がお互いお揃いであること。
そして私は彼女達の、
常識の基準、感情の振幅、心根の深さ、優しさに
心底惚れてる。


さてさて九月だわ。

九月の、この開放感を味わってるに違いない、
にんまり笑顔マークが、お天気の晴れマークのように
各地にたくさん散らばってる、そんな列島快晴地図が
目に浮かびます。