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きらきら さらさら 流れていく日々のこと
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7年ぶりの上高地。

冬に足を踏み入れることは、私にはできないけれど、
春、夏、秋、どの季節も本当に本当に、きれいな場所。
別天地、という言葉はまさにこんな場所の事をいうのだなって思う。
アップダウンは基本的にないので、小さな子ども連れでも、
風景や森の匂いを心ゆくまで楽しみながら
散策できるの。



標高の高さを物語るお菓子。
アヤのお気に入りのおせんべい、きな粉餅。
袋が気圧の変化でぱんぱん!


到着初日は乗鞍岳でちょっぴり頭痛がして、息が切れて、
軽い高山病になってしまって。
普段は海抜ほぼ0mのところに住んでいるのに、
2000M級の山々のてっぺんにいきなり到着したら、
さすがになかなかすぐには順応できないわよね。
でも一晩眠ったら、復活!
上高地では通常モードでした。

今回はかなりアクティブに長野県内を縦断。
大好きな諏訪地方、中信エリアには立ち寄れなかったのだけど、
移動距離は相当なもので、濃く信州の自然を満喫できました。
軽井沢などなど、おしゃれなエリアとも一切無縁の旅。
ずっとトレッキングシューズにナップサック背負ってました。


一泊目は奥飛騨温泉郷の中の、さらに奥の、小さな山間の旅館。
窓から焼岳が正面に。
まわりには朴葉の木が茂っていました。
鮎に味噌を塗り、朴葉でくるんで焼いたものや、
飛騨牛の朴葉味噌焼というような、
豪華系ももちろんおいしかったけれど、
宿のおばあちゃんの作る自称「田舎料理」の
小さなお料理の数々が印象に残ってる。
裏庭にたくさん自生してるというミョウガを薄味で
サッと煮て、柚子胡椒で風味をつけたもの、
山の葉っぱのてんぷら。和え物。お浸し。などなど。
敷地内を歩いていると、
みなその辺に自生していたり、畑に植えられていて、
こういうのがものすごくうれしかったりする。
誰かの言葉で自分の住んでいる場所の、
体に必要なもののすべては一里四方にある、
というようなことを聞いた事があるけれど、
本当なのだなと思う。
そうそう、信州の郷土料理を語るにははずせない食材、
蜂の子も食べました。
人生初。そしておそらく最後かな。(^_^;)
濃く煎り付けてあったから、その小鉢の中に、
素材を連想させるものは一切なかったわ。

シンに、

「シン、今ママね、蜂の子食べたの。チューしようか。」

ん~~~~と口をむけたら
後ずさって、フンっと顔を背けるシン。(笑)

夜、皆がスースー寝息を立てて眠ってしまったあと、
1人でもう一度温泉へ浸かりにいく。
露天風呂には灯りに吸い寄せられて、
虫が一杯いたので内湯へ。掛け流しのいいお湯でした。

出てきて、大切な方に絵葉書を。


こういうところに生まれていたら、
もしくはお嫁に来ていたら、
今頃旅館で働いているのかな~、
なんて想像もしてみたり。
地元の婦人会にでも入って
村おこしのための何かをゴソゴソ作っていたのかも。

疲れているはずなのに、
なかなか寝付けないまま夜は更けていったのでした。



旅行中、至るところにまだちっちゃかったアヤを連れて
出かけた場所が。
そのアヤも11歳。そして家族も5人に増員(^_^;)
月日の流れは早いなぁ、とちょっとシミジミ。


☆☆☆


島崎藤村、夜明け前のその有名な文頭のままに、
本当に木曽路はすべて山の中よ。
山間を縫ってひたすらのびる国道。
信号もなく、運転していると本当に眠くなる道路。
それでも少し、以前よりはお店が増えた気がしました。
国道脇を流れる川を越えて、1本入るとそこには
奈良井宿、妻籠宿、馬籠宿、などなど、
情緒溢れる宿場町も点在。


西尾酒造のお酒をいろいろ試飲させて頂いて
1本、お土産に買いました。
そして県境を越えて、岐阜県へ。
くねくね山道を辿っていくと赤沢自然休養林という、
ヒノキの香りに包まれた、ステキな森があるの。
本当に山奥で、東京からここを目指して遊びに行くのは
遠すぎて残念ながらちょっと難しい。
岐阜、長野周辺に住む方々の特権ね。
森林浴、ハイキング、渓流遊び、森の中をトロッコ電車も
走っているし、老若男女、みんなが1日充分楽しめる。

10年位前に来た時は
午後になって雲行きが怪しくなり、雷がゴロゴロ鳴りはじめ、
ザザーーーッと突然夕立が降ってきたの。
ビジターセンターで、避難してきた人々はみんな
その激しい降りに目を釘付けにしながら
無言で眺めていたのだけれど、30分もせずに雨は上がり、
薄日も差してきて、みんなほっとして、また各々外へ出た。
一雨降って、気温はすっと下がり、
と同時に森の香りはさらに濃厚になって、
その時深呼吸した香りはずっと忘れられなかった。
再びここに来る事ができて、心からうれしかった。

あの時はトロッコ電車に乗ったけれど、
今回は歩いた。



あの頃はあっちから手を振って、
今日はこっちから、その振りに応える。



ゆっくり歩いているからこそ発見できる
あんなもの、こんなもの。
妙に色っぽい、木の根っこ。
森の中、おんなじポーズをまねっこしてみたりする
私。




「うわっ!ママッ!」

マユの叫び声に前方を見ると、ヘビ。
にょろにょろ~~と道を横断。
ヘビはこっちに向かって流し目しながら
ゆっくり草むらへ逃げていきました。
小さめだったのでまだ赤ちゃんかな、と
動揺しつつも写真へ収める。

家に帰ってきてアヤの図鑑で調べたら
なんとこの模様のヘビ、まさに、マムシでした。
しかもこのサイズ(50センチ位)で
充分オトナだとか。(^_^;)
ちなみに帰宅後、宿題の絵日記を書いたマユ。
旅行の事を何か書くんだって、出発前は
張り切っていたのだけれど、
書いたものはこのヘビの事。
どどーんと大きく紙一杯に、
太く、長い、
大蛇が描かれておりました。




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